海は美しい?リラックスできる?――ごめんなさい、私には全く理解できません。
私の目には、海はただの「巨大な、口を開けた暗闇」にしか映りません。これは、私が抱える「海洋恐怖症」のせいです。
今回は、説明とか理屈じゃなく、私の体が、心が、なぜこんなにも海を怖がるのかを、ただ主観的に、正直に書き出してみようと思います。
1. 「水深」の概念が私を破壊する
私が一番パニックになるのは、底が見えない、ただ青いだけの広がりを見たときです。
湖でも、深そうなプールでも同じ。でも、海はスケールが違う。
あの青の下に、**何メートル、何キロの「空洞」が続いているんだろう?**と想像した瞬間、全身の血の気が引きます。その水深の概念そのものが、私を押し潰そうとしてくるんです。
「この水は、どこまで続いているんだろう?」「もし、この水が全部なくなったとしたら、どれだけ大きな穴が空いているんだろう?」
そんなことを考えると、立っている足元の地面すら信用できなくなります。まるで、自分がその底の見えない穴に向かって、永遠に落ちていくような感覚。その圧倒的な空間の存在が、私という人間をただの塵のように感じさせ、息苦しくなります。
2. 「未知」と「巨大」が手を組んで襲ってくる
水面下は、私にとって完全に**「異世界」**です。
私たちは陸の生き物なのに、なぜあの世界が存在しているのか。光の届かない暗闇で、私たちには想像もつかない巨大な生物が、静かに動いているかもしれない。
特に、ドキュメンタリーやゲームで、深海に沈む巨大な船の残骸や、水中に立つ巨大な構造物を見た時が最悪です。
-
巨大なモノが、暗闇で、ひっそり佇んでいる。
この組み合わせが、私の恐怖の核心です。私たち人間のスケールを遥かに超えたものが、光の届かない場所で、ずっとそこにいる。それが何なのか、どんな動きをするのか、私たちには永遠に制御できない。
その「見えない、巨大で、無関心な存在」への恐怖が、私を窒息させます。ただの風景なのに、勝手に体が震え出す。
3. 海に「放り出される」という絶望的な孤独
海は、私たちを簡単に受け入れてくれません。
もし、私が船の上から落ちたら?波にさらわれたら?
そこには逃げ場がありません。助けを呼んでも、自分の声は波の音に消される。四方八方、どこを見てもただの青。
「助けは来ないかもしれない」という孤独感。 「自分の力じゃ、どうすることもできない」という無力感。
水は冷たく、体の自由を奪い、そして私をゆっくりと、あの底の見えない暗闇へ引きずり込もうとする。
この**「絶対的な隔離」と「死への無力な抵抗」**を想像すると、たまらなく絶望的な気分になります。私にとって海は、美しい楽園ではなく、「すべての終わり」を感じさせる場所なのです。